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連載記事

輝いている人

夢に生きる―――。
大きな壁があるから おもしろい


日本舞踊天心流  松本 南一夢 さん

松本南一夢さん

久万高原天体観測館や久万高原ふるさと旅行村が近い久万町直瀬(なおせ)は、県無形文化財(川瀬歌舞伎)発祥の地である。何代にもわたって古典芸能を伝承してきたこの地で生まれ育った。周りは、日頃から地域ぐるみの芸能に溢れていた。

「でも、この道で生きていこうと決めたのは、20代後半でした。天心流の舞に心を打たれてからは、それ一筋でしたね」。心から芸能を愛している雰囲気が漂う。

「考えるよりまず行動といったタイプ。とにかくじっとしていられないんです。一番のリラックスタイムは友達との温泉旅行。そこで充電してからまた仕事。それの繰り返しです」と話す。

舞踊の魅力はと聞くと、踊りを通して出会った人たちがドンドン成長していく。それをみると本当にうれしい。だから前回の稽古の時、少しだけ難しい課題を出しても、次回にはきちんとマスターしてくる。これは正直驚きです。教えることで逆にエネルギーを貰っている。そんな感じさえします。と目を輝かせる。

「何でもそうですが、齢に応じてできることとできないことがある。私の歳になると、飛んだり跳ねたりする表現は苦手になる。年月を重ねてきた自分にしか出せない「味」。枯れた味とでもいうんでしょうか。そこを表現するんです。イメージの追及に終りはありません。「これでいい」はない。だからこそ、壁は進歩するためのチャンスなんです」。

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