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ニュースリリース  2007/12/05

老人介護の安全管理
『リスクは一人ひとり違う』
老人介護の第一歩はここからスタートするんです。

 介護施設を利用している高齢者の安全管理体制の良し悪しは、大切な家族を預けるうえで非常に気になる部分だ。利用者が安全で快適に過ごすためには様々な工夫が必要だ。
 日々、老人の看護・介護に精力的に取り組む介護老人介護施設れんげ荘看護師長の一分片孝子さんに話しを聞いた。



 「リスク」というのは、ある行動に伴って危険に遭う可能性のことです。医療や介護の現場では「ベッドで静かに寝ていると思ったのに転落していた」というような、『予想と現実の違い』を経験することが少なくありません。
 近年高齢者人口の増加や疾病構造の多様化などから、目が離せない状況にある高齢者の占める割合が非常に高くなっています。それに比例するかのように転倒や転落事故が減らない現実もあります。

十把ひとからげはダメ。
一人ひとりに向き合う覚悟が必要

 これらの現実を一歩でも改善するために、重要で基本的な事柄があります。それは「リスクは一人ひとり違う」ということを認識するということです。介護の第一歩はここからスタートすると言ってもいいのです。個人の生活背景や性格、心身の状況も違えば、抱えるリスクも違ってくる。十把ひとからげではなく、一人ひとりに向き合う覚悟が必要です。関わる職員や家族が積極的に情報を共有し、身体拘束においても「拘束は長期的な問題解決にはならない」との視点からも、問題となる行動を抑え込むのではなく、本人の思いを受け止め、大事故に至らない工夫についての検討が極めて大切なのです。


歩行器を使っているからといって油断は禁物。
信じられない事故が起こることがある。

 この動きの根底にあるのはリスク管理です。リスクの発見→評価→改善→再評価の流れを、多職種共同で行う。またリスクには感染や誤嚥なども含まれますが、いずれにしても個々の情報はカンファレンスなどを通し、事故の予見と回避の作業をチーム全体で取り組むことです。

 リスク管理がきちんとできてこそ、初めて看護・介護の質の確保と向上が実現できます。生命や生き方にも関わるプロとしてのプライドを持って、限られた人員の中で事故防止に力を尽くすことが求められているのです。

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